サイエンス株式会社
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アフターメンテナンス

高性能ろ過装置 SRT/PRT/KPO/DISシリーズ

業務用衛生管理基準

レジオネラ属菌に対する今後の浴水衛生管理要綱について

 平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社は開発当初よりカートリッジ式フィルターによる物理ろ過、活性石による微生物ろ過、オゾンによる殺菌システムを採用し、浴水の安全管理に万全を記してまいりました。
 しかし、平成11年11月に厚生省生活衛生局企画課の監修のもとに(財)ビル管理教育センターによって『新版レジオネラ症防止指針』が発行。平成13年9月には『循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル』が作成。平成15年2月14日には『公衆浴場における衛生管理要綱の改正について』が発行されました。
 弊社と致しましては、現在レジオネラ属菌の不検出を目標とし、機器の開発を進めております。ただしレジオネラ属菌は常在菌であり混入経路もさまざまです。レジオネラ属菌はバイオフィルム(微生物膜)の中で増殖する為、ろ過装置・ろ過系統配管内のバイオフィルムの定着を防ぐ事がレジオネラ属菌の発生を防ぐ有効な対策とし、目標値である10cfu/100ml未満(不検出)をクリアすべく、当該製品にあわせた浴水衛生管理要綱を作成致しました。
 今後当該製品を安心してご使用して頂く為にも、衛生管理項目の重要性のご理解をお願い申し上げます。

−記−

1) 日常の浴水塩素管理

浴槽水の遊離残留塩素濃度を0.2〜0.4mg/L程度(1.0mg/Lを越えない程度に努める)を保つよう塩素投入量の調整、遊離塩素濃度の測定、記録保持をお願いいたします。
塩素投入には、1. 錠剤、または顆粒を直接浴槽に投与する方法、2. 自動薬液注入器によりろ過系統配管へ自動注入する方法があります。

1. 塩素錠剤・顆粒を直接浴槽に投入する方法

毎日塩素剤を直接浴槽に投入し、約2時間後に遊離残留塩素濃度を測定し記録願います。

  • 安価です。
  • 浴槽に直接投入する手間が掛かります。
  • 遊離残留塩素濃度の調整が難しいです。(投入量の調整が難しい。)
2. 自動薬液注入器によりろ過系統配管へ自動注入する方法

薬液注入装置により自動的に塩素を注入します。毎日同時刻に遊離残留塩素濃度を測定し記録願います。

  • 薬液タンクへの薬液の補充(1〜3ヶ月回)で済み、浴槽に直接塩素剤を投入する手間が必要ありません。
  • 遊離残留塩素濃度の調整が比較的簡単ですみます。
  • 定期的な点検(薬液タンクへの塩素補充、注入量の調整等)が必要です。
  • 専門業者による保守点検が必要となります。
2) その他の浴水衛生管理
1. 浴水の換水

1週間に1回以上、浴水の交換と浴槽の洗浄を実施してください。

2. ヘアキャッチャー内の清掃

ヘアキャッチャーが設置されている場合は毎日清掃を実施してください。

3. ろ過装置の保守メンテナンス

定期的な保守メンテナンス(フィルター交換、活性石の洗浄、機器の動作確認、塩素滅菌装置の点検 等)が必要となります。

4. ろ過装置、及びろ過系統配管内の消毒(バイオフィルム除去)
  • ろ過装置自体がレジオネラ属菌の供給源とならないよう、レジオネラ属菌の温床となるバイオフィルムを除去する目的で、ろ過材及びろ過系統配管内を1年間に1回の洗浄、消毒をお願いいたします。
  • 薬剤は保有水量に対し過酸化水素濃度が約2%になるよう薬液を投入し洗浄します。過酸化水素はバイオフィルムの剥離性にすぐれ、強い殺菌力も有ります。
  • 過酸化水素は劇薬のため専門業者による作業が必要となります。
5. 水質検査(レジオネラ属菌・大腸菌・化マンガン酸カリウム消費量・濁度)
  • 塩素殺菌を実施している場合
    1年間に2回以上、検査を実施して下さい。
  • 塩素殺菌を実施し、浴水を毎日交換している場合
    1年間に1回以上、検査を実施して下さい。
  • 塩素殺菌以外の殺菌装置で実施している場合
    1年間に4回以上、検査を実施して下さい。
6. 保守メンテナンス等の作業書、遊離残留塩素の記録、水質検査結果 等の記録は3年間以上保持願います。

以上

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